書評
ナースによる,ナースのための臨床試験入門書
井上 智子
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.160
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100434
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治験(臨床試験)は,看護職にとって近くて遠い存在である。
開発に際してすべての薬剤は,ヒトを対象とした治験を必要とするが,抗がん剤は第I相試験から患者を対象として実施される。その理由は,健常者に実施するには抗がん剤の毒性(副作用)が強く危険性が高いからである。さらにがん患者への第I相試験では,副作用や至適用量等の設定のために行なわれることが多く,効果が得られるのは,参加者のわずか5%以下である。
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