特集 保険適用の議論の前に知っておきたい 出産とお金のはなし
【海外の出産とお金】
ドイツの出産と助産師
内田 麻子
,
吉田 穂波
1
1神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科
pp.272-277
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202296
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ドイツ連邦共和国(以下,ドイツ)は,日本とほぼ同じ国土面積を持つ,人口約8482万人(2023年6月)1)の国です。自治権のある16の州によって構成されており,それぞれの州が憲法をもっています。
筆者(内田)は日本で周産期看護師および助産師として約10年勤務しました。長野県では産科医不足の影響もあり,助産師外来や畳の分娩室などを経験して,助産師の可能性や魅力を実感しつつ,子ども2人を自宅にて出産しました。2010年,ドイツ人の夫とドイツに移住し,2016年にドイツの助産師免許を取得しました。現在は,赤ちゃんに優しい病院の分娩室および産褥病棟に勤務(St.Anna Klinik Bad Cannstatt)。並行してフリーの産後訪問を行っています。本稿ではその経験から,ドイツの医療制度とお産について報告します。
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