特集 助産所でも診療所でも病院でも ここまでできる産後ケア
—「幸せな子育てができるまち」が実践する—ユニバーサルサービスとしての産後ケア/【コラム】行政と産後ケア施設との連携のさらなる強化に向けて
本田 友紀子
1
,
中川 若菜
1
,
小倉 美文
1
,
村宮 和美
1
,
越林 いづみ
2
1高浜町こども未来課
2福井県(前・高浜町保健福祉課)
pp.172-177
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202271
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福井県高浜町(以下,本町)は,日本海に面した人口およそ9700人の町です。豊かな海と山に囲まれ,漁業や農業に従事する方がいる一方で,原子力発電所とその関連工事,点検などに携わる方も多く,若い世代の転出入が多いのも特徴です。2021年の出生数は74人でしたが,町内に産科医療機関や助産所はなく,妊産婦は車で30分以上かかる小浜市や京都府舞鶴市内の医療機関で出産します。
本町は,「幸せな子育てができるまち」を目標に,妊娠中から産後,子育て期まで継続した切れ目ない支援を提供しています。本稿では,本町の母子保健と産後ケアをご紹介します。
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