特集 助産所でも診療所でも病院でも ここまでできる産後ケア
—【産後ケアのグッドプラクティス】—メンタルヘルス不調を早期発見し,訪問看護で継続ケアを行う
川尻 彩織
1
,
松尾 裕香
1
,
萩元 聡子
1,2
1一般社団法人いとぐち ファミリーケアステーションつなぐ
2はぎもと助産院
pp.162-165
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202269
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訪問看護ステーション併設の助産院が行う産後ケア
長野県飯田市にある「はぎもと助産院」は,2008年に開院した有床助産院です。2019年に2床の部屋がある現在の施設を新築し,移転しました。2023年の分娩数は20件で,その他の産後ケア,母乳・育児相談,骨盤ケア,カウンセリングやマインドフルネスも併せて年間約300人の方が利用してくださっています。常勤スタッフは院長の萩元1人ですが,後述する訪問看護ステーションから5人の助産師が助産院に出向して兼務しています。
2022年11月に,同建物内にて「一般社団法人いとぐち」を設立し,訪問看護ステーション「ファミリーケアステーションつなぐ」(以下,当ステーション)を開設しました。2023年12月時点で常勤3人,非常勤7人のスタッフがおり,利用者数は17人,延べ訪問件数は月80件程度です。介護保険を扱わない母子特化型のステーションであり,飯田下伊那地域および南信地域にお住まいで,産科・小児科・精神科の継続的支援が必要な方を対象としています。
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