連載 現場が変わる! チームに働きかける母性看護CNSの実践・8
チェンジ・エージェンシーを発揮—コンフリクトケースをチームで支援するシステム作り,専門看護外来の立ち上げ
松浦 和枝
1
1宗教法人 在日本南プレスビテリアンミッション 淀川キリスト教病院
pp.690-695
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201335
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はじめに
淀川キリスト教病院(以下,当院)は大阪府大阪市東淀川区に位置し,病床数581床(2017年),地域の中核となる急性期病院であり,周産期領域では地域周産期母子医療センターとして周産期にかかる高度な医療実践を行う医療機関である。筆者は,産科看護課のスタッフナースの位置付けで,産科病床が主となる混合病棟・病床数51床のウィメンズ&マタニティセンター・助産センターと産婦人科外来で,母性看護専門看護師として活動している。2008年に専門看護師資格を取得した後,2013年に当院に入職した。
本稿では,専門看護師(以下,CNS)に求められる「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人,家族および集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供する看護実践能力」1)を発揮するため,所属施設内で母性看護CNSによる専門看護外来を開設するまでの入職時からの役割拡大に関わる活動について紹介する。
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