トピックス
「日本vsカナダvsニュージーランド お産と助産を語ろう会」に参加して
藤井 朋子
pp.228-229
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200721
- 有料閲覧
- 文献概要
「お産を扱う開業助産師が,日本にはもうわずかしかいないのよ。日本の産婆の歴史はもう風前の灯火なの」。私が2人の子のお産でお世話になった,滋賀県東近江市で開業する朝比奈順子助産師。健診中,朝比奈助産師のこの憂いの言葉を何度も耳にしていた。
この危機感をより多くの人と共有し,今後の変革の道すじを探りたいと,2016年10月30日,同市で,「日本vsカナダvsニュージーランド お産と助産を語ろう会」が開催された。会場となった「ぐるりの家」は,市の財政支援を受け,地域のお母さんと子どもの集い場として,また,助産師による育児相談,お産準備教室「お産塾」など,周産・育児期にある両親に向けたさまざまな支援プログラムが行なわれている。当日は,県内外の助産師・教育者15名,県下の開業助産師の支援を受け,その存在のかけがえのなさを知る母親たち16名,計31名が参加し,熱気にあふれる会となった。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.