連載 宝物,教えてください・11
私を育ててくれたご縁
福島 富士子
1
1東邦大学看護学部看護学科
pp.989
発行日 2016年12月25日
Published Date 2016/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200648
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富士山のある静岡県に生まれ,静岡の助産師学校を1979年に卒業,静岡県中央病院(現静岡県立総合病院)産科病棟に5年間勤務しました。助産師学校での学びは大きく,人生をかける仕事として選んだことに間違いはないと思いました。勤務した病院は教育体制が整っており,主任,教育担当の先輩方にさらに一から助産師の教えを受けることができました。現在の助産師の自分があるのはそのお陰であるとあらためて思います。それぞれの先生や先輩は助産師としての豊かな個性を基に導いてくださいました。先輩の織りなすカラフルな色の縦糸と,同僚や後輩,そして受け持たせていただいた方々の横糸が混ざり合い,自分の助産師という1つの織物の基礎がつくられました。
その後,恩師の導きで国立公衆衛生院で学び,その後は看護学校を経て母校である国立公衆衛生院に勤務し,国立保健医療科学院に移行した後も,現在の東邦大学に勤務するまで19年間勤務することになりました。静岡を離れて30余年が経過し,助産師の世界ではまだまだ若輩ではありますが,これからは自分が,後輩になる助産師学生の織りなす1本の糸となれたら,本当にありがたいことだと思っています。
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