連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・112
母のお迎えを待つ子
冨田 江里子
1
1バルナバクリニック(フィリピン)
pp.682-683
発行日 2013年8月25日
Published Date 2013/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102554
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「もうすぐお母さんが迎えに来てくれるもん!」
小さなプリンセスが咳込みながら呟いた。
彼女はここ1年近く咳が続いている。最近,家で咳込むとときどきそんなことを言うのだと,12歳になる姉のナタリーは怒っていた。それを聞いて私はぶるっと身震いをした。
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