Current Focus
カンガルーケアと早期母子接触―近年の議論から「実施の留意点」発表までの流れを振り返る
小林 美希
pp.236-241
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102422
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「カンガルーケア」(以下,KC)といえば,元来NICUで早産児を対象に行なわれてきた母子の皮膚接触であったが,一般的には,出産直後の異常のない新生児を分娩室でそのまま母が胸に直接抱く行為として浸透している。KCについては呼称が複数あり,それが誤解を招くとの考えから,このほど正期産のKCについては「早期母子接触」と呼ぶこととなった。また,これまで分娩施設に任されてきた実施方法や適応基準について,関連学会・団体の統一見解が発表された。ここではその経緯を紹介し,改めてKCや早期母子接触のもつよさや課題についてレポートする。
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