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pp.950-951
発行日 2012年11月25日
Published Date 2012/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102329
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閉経前後女性に幹細胞注射で卵巣機能改善目指す
不妊治療施設の加藤レディスクリニック(東京都新宿区)が,閉経前後の女性の卵巣に本人の幹細胞を注射し,卵巣機能を改善し最終的には妊娠を目指す治療を計画していることがわかった。臨床研究として厚生労働省に申請,8月20日の厚生科学審議会科学技術部会に報告された。
研究計画書によると,更年期障害の症状がみられる女性の下腹部などから皮下脂肪を取り出して,「間葉系幹細胞」という幹細胞を抽出し,卵巣に注射する。この幹細胞は,新たな血管を作る役割を持つとされており,卵巣に移植し血流を増やすことで,衰えた卵巣機能の改善が期待できるという。対象は60歳未満の5人を想定している。
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