特集1 ICM大会2011レポート―世界で期待が高まる助産師の役割とは
ICM大会参加レポート―見たこと,考えたこと,そして明日から
芦田 沙矢香
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1東京大学大学院医学系研究科母性看護学助産学分野修士課程
pp.988-989
発行日 2011年11月25日
Published Date 2011/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102038
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参加するのが夢だったICM大会
初めてICM大会について知ったのは,助産師を目指していた大学生のころだったと思う。とにかくパワフルな助産師の世界大会があると知り,いつかは参加したいと思った記憶がある。助産師になり病院で働いていたころ,先輩から「仕事を辞めていたけれど,ICM大会に行ったからまた助産師をしたくなって臨床に戻ってきた」という話を聞いて,ますますICM大会への思いは強まり,いつかは行ってみたいと思っていた。
しかし,3年に一度のそのチャンスは6月で,その時期は病院にとっては新人教育の真っ最中。そんなときに連休がほしいと言えるわけもなく…ICM大会はいつかいつかの遠いものになっていた。そして,大学院生となった今,いつか行きたいと思っていたICM大会へ行くチャンスに恵まれ,思い切って南アフリカまで行ってみることにした。
香港とヨハネスブルグで飛行機を乗り継ぎ,やっとICM大会の開催地である南アフリカ・ダーバンへ着いた日の夕方,オープニングセレモニーがあった。情報収集した通りオリンピックのようなセレモニーで,はじめは写真を撮りキョロキョロして楽しんでいたが,だんだんと鳥肌が立ち目頭が熱くなっていくのを,私は感じていた。ずっとなりたかった助産師になれ,いつか行きたいと思っていたICM大会に参加できているのだと思うと感慨深かった。
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