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特集 母乳育児成功のための10カ条
第1条 母乳育児についての基本方針を文書にし,関係するすべての保健医療スタッフに周知徹底しましょう
Have a written breastfeeding policy that is routinely communicated to all health care staff.
越山 茂代
1,2
1越山助産院
2IBCLC(兵庫県)
pp.383-388
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100725
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はじめに
第1条は,施設が「10カ条」を実行するために,最も基盤となる母乳育児基本方針を持つことについて記している。
文書にしていない方針でも強制力があり効果的な場合もあるが,スタッフ間の意思統一を図り,一貫した業務を継続するためには,文書にした方針が必要である1)。
基本方針は,「10カ条」のすべてを網羅し,母乳育児を保護するために,「母乳代用品の販売促進に関する国際規準(通称WHOコード)」を遵守するための文書も含まなければならない1,2)。そして,産科施設で働く人々だけに限定されるのではなく,医師,助産師,看護師,栄養士をはじめとした母親あるいは児にかかわるすべてのスタッフが,方針に慣れ親しみ,従うことが期待される3)。本稿では,第1条のもとになった科学的根拠(エビデンス)を紹介し,第1条を実践するための具体的な方法を検討する。
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