特集 第27回ICMブリスベン大会レポート
―閉会式基調講演―Midwifery“at the edge of history”ハンナ・ダーヘン
編集室
pp.1113
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100334
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ハンナ・ダーヘンさんは,臨床助産師顧問として働く40歳のオーストラリアの助産師。ICMの最後を飾った彼女の基調講演「端に追いやられた歴史」は,とにかく終始パワフルで,聴いている者はどんどん元気になっていったと思う。
「助産師であること,母親であることは,私の人格形成をしている」と語り始めた。彼女は幼い頃,イエメンで暮らしていたことがあったが,そこでは女性が権利を持つことのない現状を,友人を介して知ったという。しかし,「女性が権利を持たなければ,出産時の母体死亡率を下げることはできない」と,女性を乗せたジャンボ機1機が4時間ごとに世界のどこかで墜落しているとたとえ,現状を説明した。
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