クローズアップ
社団法人日本助産師会事務局長に就任して“専門職 助産師”として思うこと
江角 二三子
1
1社団法人日本助産師会
pp.271,338-342
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100191
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はじめに
約35年間勤務した埼玉県の深谷赤十字病院を,2004年9月30日をもって退職し,同年10月1日より,社団法人日本助産師会に事務局長として就任した。病院在職中は,わずかな期間,内科病棟等の勤務も経験したが,そのほとんどは,産婦人科病棟で助産業務に従事した。
私が助産師会に就任することになった経緯は,前助産師会事務局長である岡本喜代子先生が「おたふく助産院」を開業するに当たり,後任として助産師会役員の方々から推薦を受け,近藤潤子会長からの要請を受けたことに始まる。
その頃,深谷赤十字病院は医療機能評価の審査に向けて準備中であり,副看護師長として私なりにその責任を負っていたことと,「なぜ私に」という疑問と共に,事務局長という重責を果たす能力があるのだろうかと考えると,なかなか決断することができなかった。しかし,助産師会役員の方々の心強いサポート体制の申し入れや熱心な要請に,35年間助産に従事し積み重ねてきたからこそ学べた実践経験を頼りに,お引き受けすることにした。
以下,深谷赤十字病院における主な体制の変化のなかで学んだこと,そしてそれを基に,日本助産師会事務局長としての展望も含め述べてみたいと思う。
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