クローズアップ
社会福祉法人 聖母会聖母病院―災害時新生児避難具を考案して“レスキューママ”完成秘話
山本 智美
1
1聖母病院
pp.234-238
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100068
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はじめに
近年,全国各地で台風による水害や新潟県中越地震,福岡県西方沖地震など,大規模な自然災害が多数発生している。阪神・淡路大震災から11年を迎えたが,震災後,国民の災害についての意識が高まり,個人で防災地震対策用品を備えている人も増えている。多くの病院施設においても,阪神・淡路大震災の教訓を活かし日頃から訓練をするとともに,災害対策を実施している。
当院では,災害に備え避難訓練を年に2回行ない災害時のイメージ化を図っている。そのなかで,母子の命を守る産科病棟では,安全に母子を避難させるための災害時新生児避難具を作りたいと考え,思考錯誤を重ね平成17年9月,完成にこぎつけた。
災害時新生児避難具“レスキューママ”の完成までの経緯を紹介したい。
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