連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・23
国際支援は英語ができれば大丈夫?
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Clinic
pp.182-183
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100056
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国際支援,技術協力の内容には,途上国の人がもっていない知識や技術を伝えるという項目が入っている。正しい知識や技術を伝える難しさは,現場に長くいれば嫌でも感じるものだ。
12年前になるが,私は青年海外協力隊でモルジブという小さな島国の地方病院に派遣された。同時期に,イギリス人助産師,バーバラが産婆の教育担当として働いていた。私は病院で彼女からの搬送を受ける立場だった。そこでのお産は家庭出産が主流で,病院へ運ばれるのは,ほぼ異常のみであった。
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