連載 カズのカンボジア日記・24
「大丈夫」でダイジョウブ?
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.790-791
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904030
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近年,カンボジアの道はいたるところで舗装され,私の大好きなデコボコ,ドロドロ道がどんどんなくなってきています.なんとも寂しい限り.それに伴って交通事故の件数もかなり増えていて,付随する事件なども多くあるようです.最近この交通事故にちなんだ何ともひどい話を耳にしました.それは,交通事故にあって動けなくなっている人を助けるのではなく,時計や財布など金目(かねめ)の物を奪い取り逃げていく人がたくさんいるということです:耳を疑いたくなるようなお話.カンボジア人にも念のために聞いてみると「そうそう,特にプノンペンあたりはひどいんだ」とあっさり返事をされてしまいました.こういったことは,カンボジアでは以前からよくあることの1つに入っていたようで,特別なことではないようです.そんなことをする人は,自分がそうされてもなんとも思わないのだろうか?という怒りと,カンボジア人の中にもそんなことをする人がいるという事実に,信じていた親友に大きな裏切りを受けたようで,まったくもってガックリ.カンボジア人の純粋でやさしいところが大好きだったのになあ.
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