連載 ひきこもり状態にある本人と家族への訪問支援 こころの扉が開くとき・7
生活の困りごとや希望に対応する
船越 明子
1
1神戸市看護大学
pp.156-160
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664202046
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連載第6回では、「レベル4:本人との接点を継続的なものにする」について、本人が訪問を受け入れてくれた時に、そのつながりを継続するためにどうすれば良いかについて説明した。今回は、継続的な訪問支援を通して、どのように本人の困りごとや希望に対応し、社会参加につなげていくのかについて熟練支援者の実践を詳しく紹介する(表)。
ひきこもり状態にある本人も家族も、「学校に行きたい」「働きたい」と望んでいるが、支援者が関わったからといって、すぐに実現できるわけではない。就労・就学はまだまだ先のことである。とはいえ、ずっと雑談をして過ごして良いものだろうか。ハローワークに誘ったり、精神科への受診を促したりしても、反応は芳しくない。こちらも、拒否されることを恐れてあまり強くは言えない。
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