特別記事
日常と災害時をシームレスにつなぐ「これからの保健所」の提案
小林 健治
1
,
木多 彩子
1
,
池内 淳子
1
1摂南大学理工学部建築学科
pp.490-497
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201893
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はじめに
建築学を専門とする私たちが「これからの保健所」を考えるとして、科学研究費(科研費)に応募したのは2019(令和元)年秋、今から3年ほど前のことでした。当時、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し、保健所の活動に注目が集まる状況になるとは予想していませんでしたが、地域の公衆衛生を司る拠点として、保健所の認知度は確実に高まっており、保健所の今後について皆で議論するタイミングであると感じています。
本稿では、読者の皆さまが「これからの保健所」についてそれぞれ考える機会につながることを目指し、私たちがこれまでに取り組んできた内容の一部をご紹介します。
なお、本稿でご紹介する内容は、私たち3名だけによるものではなく、宮本佳明先生(宮本佳明建築設計事務所)、前田茂樹先生(ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ)、堀賢太先生(堀賢太建築設計事務所)、遠藤剛生先生(遠藤剛生建築設計事務所)、光嶋裕介先生(光嶋裕介建築設計事務所)、尾島俊之先生(浜松医科大学)、宮園将哉先生(大阪府)をはじめ、たくさんの方々に多くのご協力いただいた結果であることを、はじめに申し添えさせていただきます。
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