活動報告
大学衛生委員会が作成した新型コロナウイルス感染拡大防止のための「出席停止期間早見表」と「出勤不可期間早見表」
三浦 康代
1
,
井上 葉子
1
,
松村 あゆみ
1
,
上栫 佳代子
2
,
阿波 邦彦
3
,
森村 佳史
4
,
島本 卓也
5
1奈良学園大学保健医療学部看護学科公衆衛生看護学領域
2奈良学園大学保健医療学部学生支援センター
3奈良学園大学保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
4奈良学園キャリアセンター
5島本クリニック
pp.308-316
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201632
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はじめに
2020(令和2)年1月末に奈良県内で国内初の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性者が確認されて以来,奈良県においては,4月16日〜5月14日まで緊急事態宣言が出され,奈良学園大学(以下,本学)登美ヶ丘キャンパスでは,緊急事態宣言解除後に,一部の授業を対面で再開した。同キャンパスには保健医療学部があり,看護学科およびリハビリテーション学科の学生と教職員が計約550名在籍し,その約半数が大阪府に在住している。
本学の登美ヶ丘キャンパス衛生委員会(以下,衛生委員会)は,2020年6月に,衛生管理者(保健師免許を持つ公衆衛生看護学領域の教員)3名,養護教諭,産業医等を含む計11名で活動を開始した。そして教職員の健康を守るためには,学内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスターの発生を防止しなければならないという共通認識のもとに,「新型コロナウイルス感染拡大防止のための具体的実践方法」(以下,「具体的実践方法」)を作成し,学生に体調管理票(アプリ)での体調確認を推奨し,学内における換気や消毒のマニュアル等を実践した。
また,後期の看護学科の実習開始に向けて,実習施設の患者を含む関係者,学生,指導教員等の感染拡大を防止し,学内外での教育を円滑に運営するために,新型コロナウイルス感染症関係(疑い含む)の「学生用出席停止期間早見表」「教職員用出勤不可期間早見表」(以下,合わせて「早見表」)を作成し,運用中である。本稿では,2020(令和2)年6月〜2021(令和3)年2月までの9カ月間の衛生委員会の活動報告を行う。
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