連載 健康インセンティブ制度見聞録・1【新連載】
―長野県松本市―認知症予防に焦点をあて,ポイント制から予防行動宣言へ移行
西内 義雄
,
西牧 瑞枝
1
,
原山 美紀
1
1松本市健康福祉部健康づくり課西部保健センター
pp.76-80
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200610
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健康寿命延伸都市をめざす
松本市は長野県の中信地方に位置する人口約24万1000人の都市。西に槍・穂高連峰,東に美ヶ原高原など日本を代表する雄大な山々に囲まれ,国宝である松本城の城下町として発展してきた。長野県第2の都市としての知名度はもちろん,北アルプスの玄関口として,多くのアルピニストを迎える「岳都」,スズキ・メソードやセイジ・オザワ松本フェスティバルに代表される音楽の「楽都」,旧開智学校や旧制松本高等学校から受け継がれてきた学問教育を重んずる「学都」の「三ガク都」を標榜する都市でもある。
健康・福祉分野では4期目となる菅谷昭市長が就任時より「健康づくり・危機管理・子育て支援」の3Kプランを掲げ,「経済」「環境」「教育・文化」を加えた6つの健康づくりをめざし,「健康寿命延伸都市・松本」を市民運営の柱にしている。そして「介護には無縁で,健康で自立した多くの皆さんがいきいきと生活しているまち」「赤ちゃんからお年寄りまでが健康で自立して,明るく元気に過ごせるまち」をめざし,超少子高齢型人口減少社会の先を見据えた市政運営を進めている。
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