連載 ニュースウォーク・204
「入院食」に表れた医療保険改革
白井 正夫
pp.262-263
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200130
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2年半前,前立腺がんの手術で,がん研有明病院(東京)に13日間入院した。がん手術となれば人生の一大事。病気のこと,日常生活のことを記録しておこうと1冊の大学ノートをベッドサイドにもちこんだ。今,ノートを開いてみると乱雑な文字が並んでいる。
入院2日目「手術同意書の文句は名文だ。“最善を尽くしますが死に至ることもありえます”と」。手術9日目「待望の導入管の抜管。ゴムかっぱにゴーグルと完全武装の医師が現れ,笑いをこらえるのに大変」。こんなひと言メモに交じって毎日書き連ねたのが病院食の献立。
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