特別記事
データヘルス計画と保健師の役割―カギは「重症化予防」と「受診勧奨」
今井 博久
1
1国立保健医療科学院
pp.1076-1082
発行日 2014年12月10日
Published Date 2014/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200056
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厚生労働省から「データヘルス計画」の策定と実施が求められ,少々困惑している保険者は少なくないでしょう。とりわけ,中小規模の保険者の保健師は,特定健診・保健指導制度の第2期の新規課題1)への対応中であったり,あるいは健診データ分析で手一杯であったりと,多くの仕事を抱えています。そうした状況に加えて,新しく「データヘルス計画を行ってください」と要請されたのですから,対応に苦慮していると思います。
しかし,過大な心配は要りません。データヘルス計画は新規に打ち出されたような感がありますが,これまで通りに生活習慣病対策の枠組みで対応できます。したがって,データヘルス計画の中心的な役割を果たす職種は保健師になります。
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