連載 ニュースウォーク・182
「医療復活」は帰還の必須条件―原発事故「避難区域見直し」で住民
白井 正夫
pp.406-407
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102146
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さる3月11日,私の帰宅を待ちかねていたらしく,細君が「今日見えた工事の人たちね,親方も作業員もみんな福島から来ている人たちよ」と一気に切り出した。
わが家の下排水管取り替え工事がこの日始まり,下請けの作業チーム3人が朝から入っていた。お茶の時間に「今日は東日本大震災の日ですね。私たちも昔,福島の渡利に住んでいたことがあって…」と話題を継ぐと,親方が「私は浪江出身で…」と思いがけぬことになった。作業員も伊達や郡山の農家の人たちで,働きに来ているのだという。
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