民間保育所における「子どもカルテシステム」運用の試みと地域保健への展望―予防接種予告機能を中心として

　21世紀の育児支援を考えるとき，母となった女性のライフサイクルや自己実現は重要視すべき要素です。核家族化が進み，仕事と育児の両立を目指す女性も増えるなか，保育へのニーズは多様化しており，新しい預かり形態も含めた体制整備が求められています。

　2007（平成19）年度，経済産業省のビジネス性実証支援事業育児支援関連サービス分野に採択された「次世代型多機能保育サービス運営パッケージ事業」は，このような保育へのニーズに応えるための試みです。2007年10月1日から12月31日を実証実験期間として，各種システム開発や人材教育などをビジネスモデルの視点で行いました。