特集 更年期へのストラテジー 更年期を人生の素敵な季節にするために
更年期を迎えるということ―メノポーズを考える会の活動から
三羽 良枝
1
1メノポーズを考える会
pp.518-521
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100494
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メノポーズを考える会
「メノポーズを考える会」は,1996年に発足したボランティア団体です。周産期医療と高齢者医療のはざまで,なかなか注目されてこなかった更年期世代の女性の医療と健康について,「ともに語り,ともに学び,ともに考える」を合言葉に女性の側から「何が必要か」を考えて,さまざまな活動を行ってきました。
発足から今日までの間,毎週1回,朝10時半から夕方16時半までの無料電話相談を設け,のべ5000人の女性の相談を受けてきました。また,月に一度の「語りあいの会」は,会員同士がお互いに語りあい共感しあうことでそれぞれに問題解決への糸口をみつけていこうという,ピアカウンセリングの場として開催されています。
こうした活動を通じて会に寄せられた女性たちの声を,2003年には『更年期,一人で悩まないで!』(古川書房)という本にまとめることができました。「自分だけではないとわかってうれしかった」「適切な医療を受けることだけでなくちょっとした生活の改善が役立つということもわかった」という嬉しいお便りが全国から届いています。
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