教育技法研究 基礎看護技術教育の検討・10
血圧測定の指導
持永 静代
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.302-307
発行日 1987年5月25日
Published Date 1987/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908380
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
指導のポイント
体温,脈拍,心拍,呼吸,血圧などの測定技術は,看護者としてはもっとも基礎的な技術として習得しなければならない.中でも脈拍,呼吸の測定は患者が急変した場合には,緊急に素早い測定を行わなければならないものである.
一方,血圧測定などは患者自身やその家族が家庭で測定する時代になってきている.専門家としての看護婦が行う測定技術は,患者や家族の行うものとどんな点が異なるのか.測定は単に医師の指示や観察の手段としてではなく,ケアに連なるもの,さらにコミュニケーションの手段として有効なものであることを理解させるような指導が必要である.単なる動作の流れや用具の用い方の指導では学習目標は達成されない.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.