特集 看護理論の構造式化・2
看護研究と理論モデル—看護活動解析と看護理論構造
松岡 淳夫
1
1千葉大学看護学部看護実践指導センター(看護管理研究部)
pp.600-609
発行日 1986年9月25日
Published Date 1986/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908274
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はじめに
今回,野島良子氏の論文‘看護理論の構造式化とその意義’を中心に,この構造式化をどのように受けとめ,看護の理論化するための要点と,このような理論構造式の活用の可能性についての特集に参加を求められた.
この研究が発表された折々に,多くの看護研究者によるさまざまな評価や批判が交わされたことは承知している.また私が看護実践者でなく,その私が看護にかかわる見解を述べることは斯界の人々からひんしゅくをかうことも,よく承知している.このような情況の中で,この参加は,その難解さと立場を顧みると,辞退すべきことであったかもしれない.しかし,看護学に身を置き,その確立と発展のために,その難解な看護理論を基盤として研究をすすめている者として,あえて現在進めている看護活動解析の一端を例示して,この研究を進めるに当たっての研究構造と理論構造を述べることは,編集者の求めに応じて鄙見を述べることにもなり,それなりの意味があることと思い引き受けた.諸氏のご批判ご意見を受けて,後学に資したいと考えている.
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