NURSING EYE
学生の退学を考える
松尾 光恵
1
1佐賀県立衛生専門学院
pp.399-402
発行日 1984年7月25日
Published Date 1984/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907982
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最近2人の学生が退学した.退学する学生を送るのは,胸がはりさけるほど苦しいものだということを知った.退学を申し出られる前に,もっとできることがあったのではないかと悔やまれる.
精一杯やっているようでも,私がいかに学生を理解していたのか,彼女たちがどれくらい私に心を開いていたのか,今となっては測るすべもない.看護学校に入った当初は‘看護技術を教える’という見方をしていたが,今は‘人間を教育していく場所なんだな.私の任務は,その生活指導をすることにある’と,つくづく思うようになった.
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