特集 卒後教育
Ⅱ.看護における卒後教育の現状
調査報告を終わって
原 萃子
1
1新潟大学医療技術短期大学部看護学科
pp.237
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907671
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看護における卒後教育のあり方を模索するということは,いうまでもなく社会における看護の位置づけや,広く生涯教育の理念をどう組み入れていくか,現実の問題として組み入れられるのか,基礎教育との関係は……等々と多角的な検討が,それぞれの素材をもとになされ,それらを統合して実施の可能性を見いだしていくことであろう.
今回の調査は,理念も概念も曖昧のまま,現実の必要に迫られて実施されている卒後の研修・講習などについての実態をみただけのものであり,この結果だけで卒後教育を語るつもりは毛頭ないし,また語るのは無理である.しかし看護の卒後教育のあり方について,諸外国のありようをそのまま受け入れ,ただ抽象のレベルで提案されることの多い昨今,もっと日本の現状を踏まえ現実的な問題分析をも検討素材に加える必要を感じての手始めとしての調査であった.
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