私の発言
責任の帰属をもっと自分に
八頭司 史江子
1
1都立駒込病院
pp.69-73
発行日 1980年2月25日
Published Date 1980/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907410
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自ら学び発見することの喜びと充実感
教育の場から看護の現場に復帰した私の頭の中に常にあるのは.‘人間とはいったい何だろう’という疑問てある.こねは,しかしひと言では言い表せない,また言い尽くすことがはばかれるような,奥の深いテーマであることは確かである.
看護の対象である人間についての基礎的な知識を学習してきた学生にとっては,実習への期待感はかなり大きいものがあると思われる.特に,1年次で学んだ知識の蓄積がエネルギーとなることで,1年次の総論実習への期待もさることながら,2年次の実習への期待は相当のものであろうと思われる.その期待がどねだけ満たされ,どれだけのものが得られたかによって.学生自身の動機づけとなるものには,大きな差が出てくるであろう.
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