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アメリカにおけるADN(準学士看護婦)プログラムについて
加藤 熱美
1
1名古屋保健衛生大学衛生学部衛生看護学科
pp.519-523
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906697
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はじめに
昨年の夏,4年間の滞米生活に終止符を打つべく,1週間の看護教育者のためのADN(Associate Degree Nurse)プログラムについての講習会に出席した.この講習会は,私たちの住んでいたマディスンにあるウィスコンシン大学看護学部と大学拡張部(University Extension)の看護学科の共同主催のものであった.おもしろいことには,後者のディレクターは日系アメリカ人(2世)のDr. ハンバック(May Hornback)であった.この講習会には,ADNプログラムをはじめようとする,あるいは,はじめた大学の教官が約30名参加した.
ところで,ADNプログラムとは,後に詳しく説明するが,一口に言って2年制短期大学での看護婦養成制度のためのプログラムなのである.今日,アメリカにおいて,ADNプログラムをもった短期大学は,急速に広まる方向にある.マディスンには病院立の3年制高等看護学校が3つあるが,そのうち,2つの高看はこの9月から新入生を取らず,2年後には閉ざされることになっている.すなわち,これらは,ADNプログラムをもった短期大学に,発展的に解消されることになっている.
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