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看護学生の選考基準
後藤 光治
1
,
中村 寿美子
1
,
竹井 信子
1
,
長谷 操
1
1大津赤十字高等看護学院
pp.37-42
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906404
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1.はじめに
看護婦は公衆の求めに応じ傷病者または褥婦看護の業務をなす女子と定義されている。これによって明らかな通り看護の対象は人間であり,看護婦は職業として人間看護を果たすことがその役割である。したがって,医学概論,解剖学,生理学,生化学(栄養学を含む),薬理学(薬剤学を含む),病理学,微生物学,公衆衛生学,社会福祉,衛生法規,看護学(看護学総論,成人看護学,小児看護学,母性看護学)等の学科目の修得はもちろんさらに進んで一般教養,物理学,化学,生物学,統計学,社会学,心理学,教育学,外国語,体育,美学等の学科の学習が要望せられる。後段の諸学科もまた当然看護業務に関しての人格形成の目的を持っものである。
以上のことで明らかな通り,看護婦たらんとする女子はこの目的に合致するものが適格者と考えられ,これに反するものは不適格と思われる。
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