らいぶらりい 研究者のための文献学・2
医学専門図書館と看護専門図書館
津田 良成
1
,
細木 朗子
1
1慶応大学医学部図書館
pp.64-67
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906180
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現在,第一線の職場で活躍される看護婦,教育の場にある教師および学生など看護従事者がどのような文献を多く求め,利用しているかについては,本誌1月号の“看護研究のための文献学—その7”で,看護専門雑誌の利用のされ方をみてきました。4か月間に北里記念医学図書館で10冊以上利用された和雑誌50種のなかで,看護の雑誌は“看護学雑誌”と“看護技術”の2誌のみが,50種の順位でみると,27位と47位という結果であったこと,洋雑誌の同じく10冊以上利用された154種のなかには,看護専門雑誌のなかったことが明らかでした。
このような医学図書館における看護雑誌の利用のされ方を,もう少し詳しく,後の機会にしらべてみたところ,看護専門雑誌の利用数の95%が国内の9誌,すなわち“看護”“看護学雑誌”“看護技術”“看護研究”“看護教育”“看護教室”“保健婦雑誌”“助産婦雑誌”“綜合看護”であり,この中のはじめの3誌“看護”“看護学雑誌”“看護技術”で全利用の70%を占めていることがわかりました。
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