特集 これからの看護教育—新カリキュラムによる教育とその指導
フォーラム 小児看護学
吉武 香代子
1
,
成田 朝子
2
,
古賀 アヤ子
3
,
西川 コト
4
,
槇野 とく子
5
,
池田 サキ子
6
,
佃 孝子
7
1国立小児病院
2厚生年金九州高看学院
3東北大医学部付属高看学院
4県立青森高看学院
5旭中央病院付属高看学院
6新潟県立中央病院付属高看学院
7香川県立看護専用学校
pp.53-66
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906064
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従来の考え方との違い
吉武 新しいカリキュラムが43年4月から3年制の高等看護学院に施行されました。それにさきだちまして,以前のカリキュラムとどこが違うのだろうか,小児についていえば小児科看護法と,小児看護学は,いったいどこがちがうのだろうかというような議論もあちこちで聞きました。あるいは臨床の実習を担当するものはいったいどんな考え方で新カリキュラムにのっとった指導をしたらよいのだろうかという暗中模索の状態が約1年間も続いたように思います。新カリキュラムは,昭和39年から2年くらいの間に,それぞれの専門の先生がたがお集まりになって,厚生省と文部省の双方から案が出され,練りに練ったあげくに決められたものと思われます。私はこの2年間ちょうどアメリカにいましたし,カリキュラムの審議にはぜんぜん参加をしておりませんが,以上のような経過と聞いています。
系統看護学講座の小児看護学に関しましては,新しい小児看護学はどういう考え方で教科書を編集したらいいだろうか,どのような目次のたて方をしたらいいのだろうか,というそもそものはじまりから参画をしたしだいでございます。
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