特集 新カリキュラムの基本方向と検討—文部省第12回看護教育研究集会集録
シンポジウム/新カリキュラムの組み立て方
湯槇 ます
1
,
高橋 シユン
2
,
森 まさ子
3
,
郡山 アヤ
4
,
徳平 滋
5
1東京女子医大病院看護部
2聖路加看護大学
3日赤中央女子短期大学
4聖路加看護大学
5文部省大学病院課
pp.37-56
発行日 1967年1月1日
Published Date 1967/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905754
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
司会 まず新カリキュラムの組み立て方について,それぞれの立場の先生方からご意見を発表していただいて,それから参加者の皆さん方と討論をしていきたいと思います。なお,すでにご承知のことと思いますが,39年の3月にこの新カリキュラムの骨子が出されております。その骨子の基本的なものと従来の指定規則等でまとめられたものと違うところは,専門教科としての看護,ならびに臨床医学の部面が大きく変えられたということでございます。どういう点が変わったかというと,内容的にはそう変わらないかもしれませんが,今までの内科学およびその看護法とか,外科学およびその看護法というような分け方を縦割りといういい方をすれば,今度のは看護学総論,成人看護学,小児看護学,母性看護学という形で,横割りのようにつかまえている。そのつかまえ方の違いというのは,さきほど金子先生からお話のあったような基本的な構え方から変わってきていることだと思います。
ですからある面では共通している面もあるし,その表現の方法が変わったという形だけの面だといわれる先生もいるかもしれませんが,その表現の方法というのは形式的に見て大したことないようであっても,実体は相当変わっているところもあるわけで,そういう点についてはある意味では新しい看護教育の発足だという考え方もあろうかと思います。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.