連載 看護教育の理念を求めて
偉大な看護の力
神崎 三益
1,2
1武蔵野赤十字病院
2日本赤十字武蔵野女子短期大学
pp.2-6
発行日 1966年6月1日
Published Date 1966/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905633
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私が医者になってから今年で44年になる。その間,日赤一筋で1日として外に出たことはない。最初の14年間は医員として日赤本社病院で,後の30年間は院長として秋田ならびに武蔵野で,ずっと看護婦と共に働き,またその教育にあたってきた。
だから,看護婦というものを知っている点では,あるいは看護婦以上ではないかと自惚れている。何を生意気だと叱られるかも知れないが,自分のことは,本人よりも他人の方がよく知っていることもある。世に岡目八目という言葉のあるのもこの辺から出たんではなかろうか。
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