マイク片手に 教務主任との一時間
広い人間完成をめざして—兵庫県立厚生女子専門学校
pp.30-31
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904159
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Q:神戸医科大学の付属だと思って訪れましたら,県立厚生女子専門学校という,独立の学校であることに気がついたしだいでございますが……
A:第8回生までは,医大病院付属の看護学院という形で養成を行なってまいりましたが,県立となって,保健学科と看護学科との二つの科をもつ専門学校という形で再発足し,現在は,第5回生がはいっております。各学年の定員は50名ずつですが,現在,3学年合せて89名が看護学科に席を置いております。保健学科のほうは8ヵ月コースなので,春まで,学生のいない時でございます。兵庫県立ですから,学生は,ほとんど県内からの出身と思われがちですが,看護学科の学生3学年の合計の約6割が県内各市郡の者で,あとの4割は四国,中国,九州,近畿地方からの出身者です。厚生女子専門学院となって,特に,学生にも,なるべく学生らしい独立した生活をさせるように心がけ,狭い意味での看護を修得するだけではなく,一人の人間として,その完成につとめるようにと一生県命努力いたしております。臨床実習をします神戸医大付属病院も,学生を病院の看護力とは考えないでいて下さるので,学生には,私たち教務から,できるだけのびのびと勉強するようにと申しております。
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