グラフ
改善されて行く看護用具(II)
大野 菊衛
1
1国立東京第一病院
pp.532-534
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904092
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看護用具の改善について,私は過去十年来いろいろと工夫しアイデアを考えてきました。いうまでもないのですが,その理由は,第一にナースの仕事を患者看護だけにしなければと思うからです。ナースの手をいわゆる雑事にまでとられることが,どれだけの負担になっているか,想像にあまりあることです。次にこうした機械化・合理化によって,ナースに現在生じている異常な疲労をとりのぞくことができます。ナースの健康管理上からもぜひ必要であるからです。
以上2点が,私が看護用具の改善をつね日ごろ熱意を傾けている理由です。なおこの機会に言いたいことは,研究費を十分にほしいこと,研究時間をほしいことです。より良いものを作るため,ナースによる看護用具の改善が,病院のため患者のため,欠くことのできないものである以上,何とかその余裕を経済的・時間的にとれるよう声を大にしたいのです。
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