特集 病態生理学・成人看護論・老人看護論の連結講義を試みて
連結講義の概要
真部 昌子
1
,
八島 妙子
1,2
,
美田 誠二
1
1川崎市立看護短期大学
2現:愛知医科大学看護学部
pp.522-525
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903855
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はじめに
看護学を学ぶカリキュラムは,大きく教養科目・専門基礎科目・専門科目に分けられている.専門科目については,基礎看護学・成人看護学・老人看護学・母性看護学・小児看護学と,主に人間の発達段階別にカテゴライズされている.これは,厚生労働省の指定規則によるもので,学校によって科目の読み替えは多少あったとしても,主たる教授内容に関しては大きな違いはない.また近年,看護学教育は,大学化への志向が高くなってきているが,人間の発達段階をふまえたカリキュラムが大きく変化することはないように思える.しかし,1997(平成9)年のカリキュラム改正では,在宅看護論が追加され,逆に,病態学などの疾患を教授する時間数が削減された.
一方,臨床では,病院機能評価事業が導入され,臨床区分が検討されたり,在院日数の短縮化が実施され,また,日帰り手術が行われたり,外来で化学療法や輸血が行われるなど,教育現場よりもかなり激しい動きが見られる.在院日数の短縮化や日帰り手術などにおいては,患者教育を含めた看護婦のより高い臨床能力が求められていることは確実である.
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