実践報告
看護専門学校の図書利用指導に関する調査報告
佐藤 真智子
1
1前:秋田県厚生連平鹿総合病院看護専門学校
pp.812-815
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902604
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はじめに
近年,看護学においては文献の増加に伴い,必要な文献を的確に検索するための知識・技術の必要性が高まっている.しかし,臨床看護婦の大部分を育成する看護専門学校(以下,看護学校)の図書室は大学・短大に比べて整備が遅れており,文献の検索や入手は困難な状況にある.
看護学校図書室の問題については以前から多くの指摘があり1),司書の配置や利用指導の必要性が主張されてきた.利用指導に関しては,旧カリキュラムでは基礎看護学の教科内容として「看護研究の基礎(文献検索と活用,論文の読み方)」が位置づけられていた.新カリキュラム2)ではこれらの記載はなくなったが,「科学的根拠に基づいた看護を実践できる能力の育成」が「教育の基本的考え方」として盛り込まれ,教育内容としての重要性はむしろ増している.
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