連載 生理学はおもしろい・12(最終回)
感覚
高田 明和
1
,
高田 由美子
1
1浜松医科大学医学部
pp.324-327
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902057
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昔から五感といって人間には5つの感覚があると言われてきた.それは嗅ぐ,見る,聞く,味わう,触るなどである.これを生理学で分類するとまた別になる.味わうという感覚は触覚などと同じで体性感覚に属し,末梢から来る味覚,触覚,痛覚,温度覚などの神経は最終的には頭頂葉の体性感覚野に到達する(投射される).また私たちが目をつぶっていても自分の姿勢がわかるのは筋,腱に分布している伸展受容器から送られる深部感覚による.この情報は小脳や大脳基底核にも送られるが最終的には体性感覚野に送られ,自分の姿勢や位置がわかる(図1).
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