98年度新設大学院紹介
聖隷クリストファー看護大学大学院看護学研究科
田島 桂子
pp.664-665
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901897
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開設意図
聖隷クリストファー看護大学大学院看護学研究科(以下本学研究科)では,「看護教育学分野」「地域看護学分野」および「成人看護学分野」の3分野を開設した.これら3分野の開設は,新しい時代の看護専門職の検討と教育者育成の必要性,保健・医療・福祉関連施設と教育施設が一体となった研究フィールドの活用の可能性,社会の要請に対応してきたこれまでの実績などを生かすことを前提としたものである.
なお,具体的には次のような考えがその背後にある.次代の看護職者が適切に役割を果たすには,看護の本質を基盤として看護職者個々のもつ創造性が最も重要になる.人々のニーズが多様化するなかでの生命の質の確保,高齢社会,医療費の財源問題,社会保障制度改革,健康に関わる地球環境問題などの医療・看護をめぐる環境の変化に対応しながら,人々が健康を最大限に維持して生涯を終えられるような支援が求められるからである.さらに,少子問題に伴う教育対象の変化,社会の変化に対応した急速な教育改革,専門職の高学歴化などに対応するには,“看護”と“教育”に関する見識をもった教育機関,および臨地・臨床における指導者の教育が不可欠だからである.
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