グラフ
「教科書だけがすべてじゃない」を実感―ふれあいキャンプでの看護学生たち
pp.787-789
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901700
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一般市民,ボランティア,そしてさまざまなハンディキャップを持つ人たちが,キャンプによる生活の場を共有することにより相互理解を深める目的で行なわれてきた横浜市の「ふれあいキャンプ」(以下,通称「ふれキャン」)が,今年で16年目を迎えた,「ノーマライゼーション」を根幹とし,思いやる心を育て,その心が社会に広がることを願い,障害者,市民,ボランティアがともに過ごす3泊4日のキャンプには,毎年総勢200名が参加する.今年(8月15~18日)の行き先は群馬県昭和村にある横浜市少年自然の家「赤城林間学園」.横浜市内の看護学校の学生も毎年ボランティアとして参加している.
「ふれキャン」の参加者はすべて公募で,公平性を保つため,昨年の参加者は極力除外するなどの選抜を行なうほど希望者は多い.ボランティア,スタッフも含めすべての参加者は同じ参加費を払う.今年のハンディを持つ参加者は,知的障害,てんかん,四肢麻痺,自閉症,ダウン症,小児麻痺など8~37歳の男女.一方のボランティアも,学校教諭,地域作業所職員,大学生(院生),高校生,そして看護学生・介護福祉科を中心に医療関連職の学生など多彩なメンバーが揃う.実行委員には以前キャンプに参加したハンディがある子を持つ親や,横浜市の職員なども.
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