特集 大学教育の目指すものPart1
新設看護系大学4校の開設準備過程
地域と私学の協力による念願の実現―鹿児島純心女子大学看護学部の開設準備過程
徳満 豊
1
1鹿児島純心女子大学看護学部
pp.768-772
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900943
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
学校法人鹿児島純心女子学園の沿革
本学園の起源は,1933(昭和8)年カナダに本部をおく聖名会の修道女により,国境を越えてキリスト教精神に基づく女子教育機関として創立された聖名高等女学校である.1940(昭和15)年,国際関係が緊迫し,カナダ人修道女たちが帰国のやむなきに至ったため,その経営管理を宗教法人長崎純心聖母会が継承し,翌年文部省の許可を受け聖名高等女学校は鹿児島純心女子高等女学校と改称した.さらに,1951(昭和26)年に学校法人鹿児島純心女子学園が設立され,教育の精神は今日に引き継がれている.
本学園は,聖母マリアを理想と仰いで励む指導的女性を育成することを建学の精神とする女子の一貫教育機関として,中学校・高等学校・短期大学を擁し,そして本年4月に国際言語文化学部と看護学部の2学部を有する4年制の女子大学を新設したのである(図).
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.