特集 情報化時代のPOS—第13回POS研究会報告
特別講演
患者のための患者によるPOS
日野原 重明
1
1聖路加看護大学
pp.707-716
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900282
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今日は,患者によるPOMRというのは一体なんであるかということ,それがなぜ必要であるかということをお話したいと思います.患者のためのPOMRというのは,これがないと,もっとも大切なPOSに目玉が入らないと同じことだと思っております.
1964年にPOSの創始者であるウィードが,プロブレムリストを作ることを提唱しました.そして彼がPOSに関する本を書いたのが,1969年です.これは有名な本でありますが,その本を私が読み,また川崎医大の柴田進先生も読まれたのが1972年で,柴田先生や私がアメリカにいたときです.私は1970年にエモリー大学でハースト教授に出会いました.ハースト教授は教育・研究・診療にすでにPOSをとり入れているということを知り,柴田先生と私とがPOSを日本に持って帰って,ほとんど同時に,倉敷と東京においてこれを始めたのであります.
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