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書評 マンガ 精神疾患をもつ人への関わり方に迷ったら開く本―教えて看護理論家の先輩たち! 私の役割って何?
荒木 学
1
1三重県立看護大学精神看護学
pp.203-205
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202076
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「精神科をイメージする」のを助けてくれる圧倒的なリアリティ
看護大学で教鞭をとっていると、精神看護学を教える難しさについてはつねづね思うところがあります。その理由の1つは、「イメージのしにくさ」にあります。看護の影響、効果や精神疾患はこころの動きであり、目に見えないからです。
学生は臨床体験がないために、まだ体験と知識とを結びつけることができません。だから重要な用語であってもただ文字として記憶せざるを得ず、「なるほど」と腑に落とすことが難しい。そうなると脳への刺激が少なくなり、授業でも集中力を欠いてしまい、眠たくなる気持ちもわかります。
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