特集 まず、自分をいたわるために―マインドフルネス&セルフ・コンパッション
扉
pp.429
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201250
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
これまでの看護教育では、他者へのコンパッション(共感、慈しみ)が非常に重視されてきました。看護は「感情労働」と称されるほど、働くうえで自身の感情のあり方が問われる職業であり、また同時に、看護白書(平成22年)で指摘されるように、歴史的に「犠牲と献身を職業的な使命」としてとらえてきたためともいえるでしょう。
しかし、近年、他者へコンパッションをもち、充分なケアを行うためには、まずセルフ・コンパッション(自分への慈しみ)が重要との研究報告がなされています。自分自身に思いやりを向けることは、自分勝手なことや弱いことではなく、自分を甘やかすことでもなく、誰かをケアするためにこそ大切なことです。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.