増大号第2特集 言葉の力
扉
pp.627
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200801
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医聖ヒポクラテスは,医師の武器として「第一に言葉,第二に薬草,第三にメスである」との言葉を残しています。もちろん,現代は古代ギリシャとは比べられないほど,「薬草」や「メス」は進歩しています。しかし,ヒポクラテスにとっては,あくまでも言葉の力が第一なのです。これは,現在の看護界にとっても,重くうけとめるべき姿勢ではないかと考えます。
「言葉」は,交わる,考える,伝える,読みとる,といった対人的営為のなかでも,中心的な役割を担ってきました。そのような人間の根幹にかかわるテーマであるからこそ,看護にとって,何かを学ぶ者にとって,実践を語る者にとって,言葉のもつ力はどういうものか,繰り返し考えていかなければならないと思います。
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