特別記事
看護国際フォーラム2014の開催─京都橘大学看護学部設立10周年を機に
遠藤 俊子
1
,
富永 真己
1
1京都橘大学看護学部
pp.244-247
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200125
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京都橘大学の教学理念と看護国際フォーラムの位置づけ
京都橘大学看護学部は2005年4月に京都府で初めての私立大学の看護学部として開設した。本学の教学理念は「自立」「共生」「臨床の知」である。「自立」とは豊かな教養と情操を身に着け,専門的な知識と技術を広く深く有し,社会に貢献できること,「共生」とは,性別や世代,民族宗教,文化などの差異を超え,互いに理解し,尊重し合い,協力して有意味な人間関係を築けること,「臨床の知」とは,自らの学問を閉ざされた世界ではなく,社会とのつながりにおいて問い直し,その意味を再構築することである。看護学部の教育目標は,教学理念の「豊かな人間性と生命への畏敬の念をもち,人類愛と異文化理解の視点から看護を創造的に実践し,もって社会に貢献できる人材を養成する」ことにある。そして,卒業生に求める特質を『人によりそう看護を創造し実践できる人』としている。したがって,本学の教育課程や地域貢献活動も一貫してこの理念の中で構築している。そのひとつとして,開設前年度から毎年,看護国際フォーラムを実施している。
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